お知らせ・ブログ・症例
Blog

2021.09.23

【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善

治療概要

治療内容 過剰歯の抜歯
期間 1か月(その後、経過観察1年)
治療回数 2回(抜歯、抜糸)
費用 保険適用

治療前の状態・主訴

  • 【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善

患者様は6才のお子様でした。保護者の方が「上の前歯の隙間が気になる」と心配されて来院されました。

エックス線写真の撮影を行うと、「過剰歯」という余分な歯が2本、上の前歯の間の、骨の中に埋まっていました。この過剰歯が隙間の原因となっていると考え、過剰歯の抜歯を提案しました。

治療詳細

  • 【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善
  • 【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善

永久歯の位置と過剰歯の位置関係を確認するため、歯科用CTで撮影を行いました。

これを基に、上顎の裏側の粘膜を開けて余分な骨を削り、過剰歯を抜歯しました。開いた粘膜を縫合して、1週間後に糸を取り除きました。

治療後の様子

  • 【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善
  • 【症例】過剰歯(余分な歯)の抜歯で、正中離開(上の前歯のすきっぱ)を改善

それぞれ、抜歯から1か月後と、1年後のエックス線写真です。

前歯の隙間がどんどん閉じているのがわかります。今後、前から3番目の歯(八重歯)が生えると、さらに閉じていく可能性があるので、引き続き経過を追っています。

主な副作用・リスク

・過剰歯の抜歯だけでは隙間が完全に閉じない可能性があります。

・術後1~2日ほどは、痛みや少量の出血があります。

・手術になりますので、恐怖心が強いお子様は通常の対応が難しい場合があります。その際はご相談させていただき、当院小児歯科医が所属する大学病院にご紹介の上、全身麻酔下での抜歯をご提案いたします。

エックス線による早期発見で、適切な治療が可能に

このお子様の症例では、上の前歯のすきっぱの原因の1つである過剰歯を、2番目と3番目の歯が生える前に抜歯したことで、症状を改善することができました。過剰歯を早期発見・治療をすることで、今回のように歯と歯の隙間が自然に閉じることが期待されます。

当院では早期発見のために、初診時や一定期間ごとにエックス線写真撮影を行っています。そうすることで、虫歯やその他の疾患を早期に治療したり、患者様の状態に合わせて、適切な時期に治療介入をすることができます。

渋谷マロン歯科Tokyoでは、さまざまなケースに対応できるよう、お子様の治療に関しても患者様に治療の選択肢を提示しております。メリット、デメリットをしっかりとご説明し、ご理解いただいてから治療を行っております。

 

お子様の歯やお口周りに、お困りの症状や気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

こちらもご参照ください

小児歯科|渋谷マロン歯科Tokyo

口腔外科|渋谷マロン歯科Tokyo

 

監修者情報

芦澤 みなみ

小児歯科(日本小児歯科学会専門医 日本障害者歯科学会認定医)

芦澤 みなみ

神奈川歯科大学 卒業
日本歯科大学附属病院小児歯科レジデント 修了
日本歯科大学附属病院小児歯科非常勤歯科医師
日本歯科大学附属病院助教

「うちの子泣いたり騒いだりしてしまうかも」という心配はいりません。私はそのようなお子様をたくさん治療してきました。歯医者さんというと少し気構えてしまうと思いますが、お子様も保護者も気張らずに安心して通院できるように努めていきたいと思います。