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2025.11.06
親知らずの痛みがひどいときの対処法と受診の目安
こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。「親知らずが急に痛み出して眠れない」「今すぐこの痛みをどうにかしたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。適切な応急処置を知っておくことで、受診までの間の痛みを和らげられます。今回は、親知らずの痛みがひどいときに自宅でできる応急処置の方法や痛む原因、受診すべきタイミングについて詳しく解説します。
親知らずとは
親知らずとは歯列の一番奥、奥歯のさらに奥に生える歯です。第三大臼歯と呼ばれる永久歯で、親が子どもの歯の成長を見守る時期を過ぎてから生えてくるため、この名前がつきました。一般的に17〜25歳の間に生えてきますが、上下左右の4本すべてが生える人もいれば、1本も生えない人もいます。
現代人は顎が小さいため、親知らずが正しく生えるスペースが足りず、斜めや横向きに生えたり、歯茎に埋まったままの埋伏歯になったりすることがあります。奥まった位置にあるため歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高いため、抜歯が必要になるケースが多くあります。
渋谷マロン歯科Tokyoでは口腔外科を専門とする歯科医師による治療が受けられます

親知らずの治療には口腔外科の専門知識が求められます。渋谷マロン歯科Tokyoでは、大学病院の口腔外科で勤務経験のある歯科医師が診療を担当。大学病院との連携体制も整えており、あらゆる症例に対応できる環境を構築しています。
当院には口腔外科以外にも各分野の専門家が揃っており、チーム医療で正確な診断を提供いたしますので、お口のお悩みは何でもお気軽にご相談ください。
親知らずの痛みがひどいときの対処法

親知らずが急に痛み出したとき、すぐに歯科医院を受診できない場合もあるかもしれません。ここでは自宅でできる応急処置の方法を紹介します。適切な応急処置を行えば、受診までの間の痛みを軽減できます。ただし、これらはあくまで一時的な対処法であり、根本的な治療ではありません。痛みが和らいだとしても、早めに歯科医師の診察を受けましょう。
患部の外側を冷やす
親知らずが痛む場合、耳や顎の付け根を外側から冷やすと、痛みが和らぎます。冷水で濡らしたタオルやタオルに包んだ保冷剤を、肌に直接当てないようにして冷やしましょう。一度に10分程度、2時間ごとに実施するのが効果的です。冷やすことで血管が縮まり、炎症を引き起こす物質の拡散を防げます。
ただし長時間冷やすと血の巡りが悪化し、かえって痛みが強まる場合もあるため、注意しましょう。また凍傷や雑菌付着の危険があるため、氷を直接口に入れたり、患部に直接手で触れたりするのは避けてください。
市販の鎮痛剤を服用する
冷やしても痛みが治まらない場合は、以下のような成分が含まれている市販の鎮痛剤を服用することで痛みが和らぎます。
・ロキソプロフェンナトリウム
・イブプロフェン
・アセトアミノフェン
ドラッグストアで購入する際は、パッケージの成分表示を確認して選びましょう。用法と用量を厳守し、胃への負担を考えて食後に服用してください。また、アレルギーや持病がある方は、事前に医師か薬剤師に相談してください。
夜間に強く痛む場合は、就寝前に鎮痛剤を服用するとより効果的です。その際、頭が低い姿勢だと患部に血液が集まりやすく痛みが増すため、枕を高くして頭の位置を上げて就寝しましょう。
口腔内をケアする
親知らずと歯茎の隙間に食べ物が挟まると、細菌が増殖して炎症を起こし、痛みや腫れが現れることがあります。特に斜めや横向きに生えている親知らずは、歯と歯茎の間に汚れが溜まりやすく、歯垢や歯石ができやすい状態です。食べかすは柔らかい毛先の歯ブラシで丁寧に取り除き、痛みがひどくならない範囲で清掃しましょう。
歯磨きやフロスが使えないほど痛む場合は、洗口液でうがいをします。激しくゆすぐと痛みが出るので、洗口液を痛む側に溜めて、ゆっくり動かして汚れを洗い流しましょう。アルコール入りの洗口液は刺激が強いため、ノンアルコールタイプがおすすめです。
身体を休める
親知らずが痛むときは、安静にして身体を休めるのも効果的な対策です。親知らずは体調が優れないときに痛みが出やすく、風邪気味のときや発熱時など、体の免疫機能が落ちているときに症状が強まります。抵抗力が弱まると細菌と戦う力も衰えるため、炎症が起きて痛みが増すのです。そのため、安静にして体調を整えることで、体の抵抗力が回復し、自然に痛みが引いていくケースもあります。また、血流を促進する運動や激しい動作、睡眠不足やストレスを抱える行動は、痛みや腫れを強めるおそれがあるため避けましょう。
食事での刺激を控える
硬いせんべいやナッツ類などの固い食べ物は親知らず周辺の歯ぐきを刺激し、炎症や痛みを悪化させるおそれがあります。辛味の強い料理や酸っぱい食品も刺激となるため避けましょう。親知らずが痛むときは、柔らかく消化の良いものを選び、ゆっくり噛んで食べれば、患部への負担を軽減できます。
さらに、コーヒーやエナジードリンク、お酒などは血管を広げる作用があります。そのため、患部に血液が集まって痛みが強くなったり、睡眠の質が下がることで、疲労が溜まって痛みが悪化したりする可能性もあります。痛みがある間はこれらの飲み物も避けるとよいでしょう。
入浴を控える
入浴をすることで、親知らずの痛みが強まる場合があります。入浴中に歯が痛くなる主な理由は、体温の上昇や副交感神経の作用による血管の拡張が原因です。血流が活発になると患部に血液が集まり、炎症が悪化して痛みが強まるため、熱い湯船への入浴は特に避けてください。
親知らずが痛むときの入浴は、シャワーで軽く済ませるとよいでしょう。体を温めすぎないよう注意すれば、痛みの悪化を防げます。
親知らずが痛い原因
親知らずが痛む原因は1つではありません。主な原因とそれぞれの症状は、以下のとおりです。
| 原因 | 症状の特徴 |
|---|---|
| 虫歯 | 親知らずは奥まった位置にあり、斜めや不完全に生えるため食べかすが溜まりやすく、虫歯になりやすい。隣の第2大臼歯にも虫歯が広がる可能性がある。 |
| 智歯周囲炎 | 親知らずの周辺に溜まった汚れが原因で歯肉に炎症が生じる。歯肉の腫れや痛み、悪化すると膿の流出や高熱などの全身症状が現れる。 |
| 埋伏歯 | 大部分が顎骨内に埋まって生えない状態。第2大臼歯を圧迫して痛みを引き起こしたり、虫歯が生じて炎症を起こしたりする。 |
| 歯根嚢胞 | 虫歯が悪化して歯の根元に到達し、袋状の腫瘤を作る。嚢胞内に感染が生じると強い痛みや顔面の腫れ、開口障害が生じる。 |
このように親知らずの痛みには様々な原因があり、中には重症化すると危険な状態に進行するものもあります。親知らずの痛みは自宅での応急処置で一時的に和らぐ場合もありますが、自己判断で放置せず、適切なタイミングで歯科医院を受診することが大切です。
親知らずが痛いときの受診の目安

親知らずの痛みは自宅での応急処置で一時的に和らぐ場合もありますが、根本的な解決にはなりません。症状の重さによって受診すべきタイミングが異なるため、以下の目安を参考にしてください。
夜間・休日を問わず早急に受診
じっとしていられない程の激しい痛みがある場合や、38度以上の高熱がある場合は、歯科医院での急ぎの受診が必要です。状況によっては救急車を呼ぶ必要もあります。どうしても受診できない状況でも、翌朝には必ず受診しましょう。親知らずの周りの炎症は、放置すると命に関わる危険な状態に悪化する可能性があります。
診療時間内に受診
以下のような症状が1つでも見られたら、早めに歯科医院に連絡してください。
・顔が大きく腫れた
・腫れが首まで広がった
・口が開きにくく食事がしにくい
・飲み込むときに痛みを感じる
・リンパ節が腫れて痛む
・膿が大量に出ている
これらは感染が周囲の組織や顎の骨、全身に広がっている蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの危険な状態を示しています。
また、以下のような症状の場合は、翌日から近日中の受診を検討しましょう。
・痛みが続いている場合
・腫れや出血、しみる症状がある場合
・親知らずの生え方について指摘された経験がある場合
痛みが一時的に治まっても、根本的な原因が解決されていないため、再び痛みが出る可能性があります。痛みがあるうちに歯科医院を受診すれば、早期発見・早期治療につながり、治療期間や費用の負担も軽減できます。
状況によって受診を検討
短時間で良くなり、その後繰り返さない軽度の痛みであれば、様子を見ても問題ありません。ただし、気になる症状がある場合には歯科医院を受診しましょう。一時的な痛みでも、繰り返し起きる場合は何らかの問題が潜んでいる可能性があります。親知らずは位置が奥まっているため自分では状態を確認しにくく、知らないうちに虫歯が進行していたり、歯ぐきに炎症が起きていたりするケースも少なくありません。そのため、定期的な歯科検診を受けていれば、痛みが再発する前に問題を発見できます。親知らずは将来トラブルが起きる可能性があるため、痛みが引いた後も専門医に相談するのがおすすめです。
親知らずの痛みを感じたら専門医に相談を

親知らずの痛みは突然やってきますが、適切な応急処置を行えば一時的に痛みを緩和することができます。ただし、これらはあくまで一時的な対処法であり、根本的な治療ではありません。放置すれば重篤化し、命に危険が及ぶケースもあります。痛みが和らいだとしても、専門医を受診することをおすすめします。
渋谷マロン歯科Tokyoでは、大学病院の口腔外科に在籍する歯科医師が親知らずの診療を行っています。大学病院との緊密な連携により、難しい症例にも柔軟に対応できる体制を整えています。当院には口腔外科以外にも各分野の専門家が揃っており、医師同士が協力し合うチーム医療で、正確な診断と最適な治療を提供しています。親知らずの痛みや腫れ、抜歯の相談など、お口周りの気になる症状がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
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