【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

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2025.11.01

【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入

治療概要

治療内容 インプラント治療
期間 3ヶ月
治療回数 6回
費用 671,000円(税込)

治療前の状態・主訴

今回の患者様は、セカンドオピニオンをご希望で来院された40代女性の方です。

過去に何度も根管治療を行ってきた既往があり、「何とか抜歯せずに歯を残したい」というご希望でご相談にいらっしゃいました。

当院には各診療科の専門家が所属しているため、難症例の場合は各専門家の意見を一度まとめてからレポート形式で患者様にご報告することを基本としています。

今回も歯内療法科に分析を依頼し、専門的な見解をレポート形式で患者様にお伝えしました。当院のレポートでは保存可能な判定でしたが、最終的に患者様は抜歯を選択されました。

患者様がなぜ抜歯を選択されたかというと、保存治療がデメリットになり得る可能性があったためです。全ての治療にはメリット・デメリットが存在します。根管治療の最大のメリットは抜歯を回避して歯を保存できることです。一方でデメリットは予後が悪かった場合は結局抜歯になり、その後の治療も受ける必要があるため、治療完了までに要する時間や費用が増加してしまうことです。そのため歯の状態が悪かったり、残っている歯が薄かったりする場合などは、慎重に治療法を選択する必要があります。

上記の内容を患者様にご説明し、十分にご検討いただいた結果、今回は患者様のご意向で抜歯を行い、抜歯と同時にインプラント手術を行う「抜歯即時インプラント」という術式で治療を進めることになりました。

専門家による実際のレポートはこちらです。

専門家による実際のレポート|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

治療前のレントゲン写真は、こちらです。

治療前のレントゲン写真|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

治療前のレントゲン写真|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

手術前に、以下の項目を実施しました。

・歯周病菌数測定検査
・クリーニング
・TBI
・術前投与

歯周病菌数測定検査|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

治療詳細

手術前には術前歯周病菌数測定検査を実施します。

この類の検査には菌数を測定するタイプと、実際の細菌を顕微鏡で確認するタイプがあり、当院では菌数を測定しています。その理由として体重計のように数値化できるからです。歯周病は完治という概念が難しく、付き合っていく病気であるため、軽度なのか中等度なのか、度合いを受け入れる事が大切になります。軽度でも細菌を顕微鏡でみる事は可能でありますが、菌数を数値化することによって明確な判断ができます。これを年に1回は測定をしてご自身が行っているメンテナンスの環境が正しいかを評価する必要があります。そうでなければ、歯医者さんに通っていたにもかかわらず歯が抜歯になってしまうなどの悲しい結末を迎える可能性もあるのです。

話を戻しますが、手術前にこの測定検査を行う理由として、歯周病傾向が強い方はインプラント手術がリスクを伴うからです。その中でも最も大きなリスクは、早期喪失といってインプラントと骨が骨結合を獲得する前の早い段階で結合を喪失することです。早期喪失の他のリスク要因としては、喫煙や骨が固すぎて血流が乏しいなどもあげられます。以上の理由により、当院ではまず見た目の歯の綺麗さや汚れだけに惑わされないように、術前歯周病菌数測定検査を実施しています。

抜歯即時インプラント治療の流れ|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

抜歯即時インプラント治療の流れ|【症例】右下6臼歯部抜歯即時インプラント埋入|渋谷の歯医者|渋谷マロン歯科Tokyo

治療後の様子

まず抜歯を行い、その後に不良肉芽というものを新鮮な骨が見えるまで徹底的に掻き出します。その後、骨をドリルで掘っていき、必要な穴の径になったらインプラントを埋入していきます。インプラントが既定のトルクを獲得できた後、余ったスペースに人工骨を入れていきます。その後、人工骨がこぼれないようにメンブレンと呼ばれる膜を張り、歯肉を縫合します。術後1週間で糸を取り、術後3~4週間したらメンブレンを取ります。その後はクリーニングと確認を月に1回行い、術後3ヶ月後には型取りを行い、歯を装着していきます。

今回の患者様が行った「抜歯即時インプラント」という手技は早く治療が完了するだけではありません。歯を抜いた後の骨吸収も抑えられ、もともとあった自分の骨や歯肉を極力保存する方法です。このようなメリットがある一方で、手技が難しくなる、術式が複雑になるというデメリットもあります。当院ではインプラント手術の95%をこの「抜歯即時インプラント」という術式で行っているため、豊富なデータの蓄積がある強みがあります。しかし、各患者様によってリスクは異なるため、皆様の手術に対するご理解も必要不可欠となります。

主な副作用・リスク

・自由診療となる
・手術が一度で成功しないこともある
・下顎の場合は下顎神経が損傷した場合に麻痺がおこる事がある

抜歯即時インプラントの有効性について

今回のような「抜歯即時インプラント埋入」という術式は非常に有用ですが、決してメリットだけではありません。前述したように、歯周病の状態や骨の状態、全身疾患の状態によってリスクは変わってきます。しかし、その全てをきちんと検査をし、安全に行っていけば決して不安定な治療ではありません。

実際に当院では95パーセント以上がこの抜歯即時インプラントの術式で治療を行っており、良好な成績を収めています。そして何よりも、患者様が歯を失ってから歯をまた取り戻すまでの時間が最短になるということは非常に大きなメリットです。

実際に歯を抜いた後は、抜歯したその日から周りの歯が移動してきます。つまり、噛み合わせが変わっていくのです。それを少しでも防ぐことができる、このような方法はとても有用であると考えています。また、前述したように、歯を抜いた後に起こる骨吸収(歯層骨吸収)を避けられるのもメリットです。元々の歯の厚みや骨の高さを確保できるということは、オリジナルの状態をキープできるということにも繋がってきますので、それが実現可能な抜歯即時インプラントはとても優秀な治療法です。

特に前歯ではこの治療法が主流ですが、当院では臼歯部と言われる奥歯でも対応しています。この臼歯部即時インプラントというやり方で、院長はストローマンというインプラントシェアナンバーワンのブランドで講演もしていますので、安心してご相談にお越しください。

渋谷マロン歯科 歯科医師 佐藤年彦

 

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渋谷マロン歯科|インプラント治療

監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。