歯科麻酔が効かない6つの原因とは?対処法と知っておきたいこと|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

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2025.07.16

歯科麻酔が効かない6つの原因とは?対処法と知っておきたいこと

  • カテゴリー: ブログ 
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こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。

「歯医者で麻酔が効かなかった」「麻酔を打ったのに痛みを感じた」そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「麻酔の効きにくい体質なのかな」と考えがちですが、実際には様々な原因があります。今回は、歯科麻酔が効かない原因と適切な対処法について詳しく解説していきます。

歯科麻酔とは

歯科麻酔とは、虫歯や歯周病治療において患者様の負担を軽減するために使用される医療技術です。

歯科医院で実施される麻酔方法は、大きく3種類に分類されます。

・局所麻酔法:治療部位周辺の感覚を麻痺させる麻酔法
・精神鎮静法:不安や恐怖感を軽減してリラックス状態をつくる麻酔法
・全身麻酔法:意識を失わせる麻酔法

歯科治療で麻酔を行う主な目的は、痛みの除去と恐怖心の軽減です。治療中の痛みを感じなくすれば、それに伴う不安や恐怖も和らぎます。どちらも患者様が安心して治療を受けられる環境を整えるために欠かせない要素です。

歯科麻酔が効かない6つの原因

歯の模型に麻酔|歯科麻酔が効かない6つの原因とは?対処法と知っておきたいこと|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

原因1. 強い炎症や痛みがある場合

歯科麻酔は、強い炎症や痛みがあると効果が薄れることがあります。

組織が健康な状態のpHは弱アルカリ性(pH7.4程度)ですが、炎症が起きている歯の周辺組織は酸性に変化します。麻酔薬は正常なpH環境で最大の効果を発揮するよう設計されているため、酸性環境では本来の効き目を発揮できません。

また、炎症部位では血流が増加し、注入した麻酔薬がその場に留まりにくくなります。薬液が血流に乗って周囲に拡散するため、麻酔効果の持続時間も短くなってしまいます。

原因2. 下顎の歯の場合

下顎の歯は上顎と比べて麻酔が効きにくい傾向があります。下顎骨は上顎骨より密度が高く厚みもあります。特に下顎の奥歯は口腔内で最も硬く分厚い骨に覆われているため、麻酔薬が歯の根元まで浸透しにくい構造になっているのです。

炎症や痛みに加えて下顎の奥歯という条件が重なると、麻酔の効果はさらに得られにくくなるといえます。

原因3. 緊張している場合

歯科治療への不安や緊張は麻酔の効果を妨げる場合があります。過去の治療で痛い思いをした経験やトラウマがあると、治療に対する恐怖心が高まります。精神的な緊張状態では痛みに対して敏感になり、通常なら感じない程度の刺激でも痛みとして認識してしまうのです。

意識すればするほど痛みを強く感じるため、治療前の深呼吸やリラックスが重要です。歯科医師や歯科衛生士に不安やトラウマを事前に相談すれば、可能な範囲で配慮してもらえます。

原因4. 体調不良の場合

体調不良や睡眠不足など、体調が優れない状態では麻酔が効きにくくなり、普段は感じない違和感や不快感を覚える場合があります。麻酔後に心拍数の増加や動悸、気分が悪くなるなどの副作用が現れる可能性も高くなります。

無理に治療を受けると予期しない症状が起こる危険性があるため、麻酔量の増加や副作用のリスクを避けるためにも、体調を整えてから治療を受けましょう。

原因5. 飲酒の習慣や薬を飲んでいる場合

日常的な飲酒や特定の薬の服用は麻酔の効果を弱める傾向があります。麻酔薬をはじめとする化学物質は肝臓で分解されますが、日常的に飲酒をしていたり、抗うつ薬・向精神薬・鎮痛剤の長期服用をしていたりすると、肝臓の分解酵素が増加し活性化します。その結果、麻酔薬の分解が速くなり、効果の持続時間が短くなるのです。前日の深酒も同様の影響を与えるため注意が必要です。服用中の薬がある場合は、お薬手帳を持参して歯科医師に相談しましょう。

原因6. 疼痛閾値が低下している場合

疼痛閾値とは痛みの感じやすさを示す指標で、個人差があり、日々変化します。

治療中に痛みを感じて麻酔を追加し、再び痛みが出て追加するという悪循環が続くと、繰り返す刺激により痛みに過敏になり、疼痛閾値が低下します。この痛みの基準は恐怖や不安、疲労によってさらに下がるため、緊張や睡眠不足が麻酔効果に影響を与える理由もここにあります。一度この状態になると麻酔が効きにくくなってしまう可能性があります。

麻酔が効かない場合の対処法

麻酔が効かない場合は、原因に応じた適切な対処が必要です。

・強い炎症や痛みがある時は、抗生物質や消炎鎮痛剤で炎症を抑えてから治療を行う
・下顎の奥歯など骨が厚い部位では、通常の浸潤麻酔ではなく神経ブロック(伝達麻酔)を使用し、より確実な麻酔効果を得る
・緊張や不安が強い場合は、治療前のリラックス法や深呼吸が効果的
・体調不良や睡眠不足の時は無理せず体調を整えてから受診する
・常用薬がある方は事前に歯科医師に相談し、必要に応じて服用タイミングの調整や麻酔方法の変更を検討する
・痛みの繰り返しで疼痛閾値が下がっている場合は、生活リズムを整え、段階的な治療計画を立てて痛みの悪循環を断ち切る

このような対処法により、麻酔の効果を改善できる可能性が高まります。歯科医師と十分に相談し、自分に適した方法を選択することが大切です。

渋谷マロン歯科Tokyoの静脈内鎮静法による痛みの少ない治療・短期集中治療

麻酔科の医師|歯科麻酔が効かない6つの原因とは?対処法と知っておきたいこと|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

渋谷マロン歯科Tokyoでは、従来の局所麻酔とは異なるアプローチとして静脈内鎮静法による治療を提供しています。血管内に点滴で鎮静薬を投与する方法で、治療中はウトウトと眠っているような状態になり、痛みや治療音、振動、臭いを感じません。麻酔が覚めた後は「もう終わったの?」という感覚で、治療中の記憶もほとんど残りません。

渋谷マロン歯科Tokyoでは短期集中治療と組み合わせることで、歯科治療の「痛い・怖い・時間がかかる」という三大課題をすべて解決します。

・歯科治療への恐怖心が強い方
・忙しくて頻繁な通院が困難な方
・大切なイベントを控えている方

などに特におすすめです。

麻酔科の予約が取りやすく、豊富な症例数を持つ渋谷マロン歯科Tokyoなら、最短翌日から痛みの少ない治療・短期集中治療を受けられます。

詳しい内容は下記をご覧ください。

静脈内鎮静法による痛みの少ない治療・短期集中治療|渋谷マロン歯科Tokyo

歯科麻酔が効かない原因を理解して適切な治療を受けましょう

体質により麻酔が効きにくいということはほとんどありません。麻酔が効かない場合は炎症や治療部位、精神状態、体調、服用薬、痛みの蓄積などの具体的な原因が関与していることが多いです。それぞれの原因に応じた適切な対処法を選択することで、麻酔の効果を改善できる可能性が高まります。

渋谷マロン歯科Tokyoでは患者様一人ひとりの状況を丁寧に把握し、従来の局所麻酔に加えて静脈内鎮静法による痛みの少ない治療も提供しています。短期集中治療と組み合わせることで、歯科治療の「痛い・怖い・時間がかかる」という三大課題をすべて解決し、患者様のストレスを最小限に抑えた治療を実現しています。麻酔専門医が常駐し、豊富な症例経験により安心・安全な治療環境を整えております。

「麻酔が効かずに困っている」「歯科治療への不安や恐怖心が強く、緊張してしまう」という方は、ぜひ一度、渋谷マロン歯科Tokyoにご相談ください。

 

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静脈内鎮静法による痛みの少ない治療・短期集中治療|渋谷マロン歯科Tokyo

監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

小林 脩也

麻酔科

小林 脩也

神奈川歯科大学 卒業
日本歯科大学附属病院 歯科麻酔・全身管理科

安心・安全な静脈内鎮静法を提供し、手術を快適に受けていただけるようお手伝いさせていただきます。よろしくお願いします。