知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

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2025.07.08

知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方

こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。

「冷たい飲み物が歯にしみる」「甘いものを食べるとピリッと痛む」と感じた際に、「この痛みは知覚過敏?それとも虫歯?」と不安になる方もいるでしょう。

このしみる感覚は知覚過敏や虫歯が原因で起こり、放置すると症状が悪化する可能性があります。どちらも似たような症状を示しますが、原因や治療法は大きく違います。正しい判断ができないと、適切な治療が遅れてしまいます。

そこで今回は、知覚過敏と虫歯の違いや見分け方、進行段階ごとの治療法について詳しく解説します。

知覚過敏と虫歯の違い

歯がしみる感覚は、知覚過敏と虫歯の両方で起こりますが、原因と対応が異なります。どちらも放置すれば悪化する可能性があるため、違いを正しく理解しておきましょう。

知覚過敏とは

知覚過敏とは、歯の表面を覆うエナメル質が失われ、内側の象牙質が露出して刺激を感じやすくなる状態です。

知覚過敏の原因は噛み合わせの悪さによることが多いです。噛み合わせが悪いと、一部の歯に強い負荷がかかり、エナメル質が少しずつ削れたり、歯茎が下がったりして象牙質が露出します。また、噛み合わせが悪いと上下の歯がうまく噛み合わないため、顎の筋肉を必要以上に使う必要があります。それにより顎の筋肉が緊張し、歯ぎしりが起こりやすくなるのです。歯ぎしりはエナメル質を傷つけるため、知覚過敏を悪化させる要因になりかねません。

その他にも、歯周病による歯肉の後退や過度なブラッシング、食いしばりなどによってもエナメル質が削られ、象牙質が露出する場合があります。

露出した象牙質は冷たい飲み物や熱い食べ物などの外部刺激があると、痛みや「しみる」といった不快な症状を引き起こします。

虫歯とは

虫歯とは、虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶ける病気です。

虫歯菌が酸を生成し、歯の表面のエナメル質を溶かします。進行すると穴が開き、内部の象牙質まで侵食されます。この段階では甘いものや冷たいもの、温かいものでしみたり痛みを感じたりします。

原因は歯の表面に付着するプラーク(歯垢)内の細菌です。プラークは黄白色の粘着性の塊で、舌で触るとザラザラしています。1mg中に約10億の細菌が存在します。

知覚過敏と虫歯の見分け方

痛みが継続する時間

知覚過敏は外部から刺激を受けた時だけ痛みを感じます。冷たいものや温かいものに触れた瞬間のみ生じ、刺激がなくなると同時に痛みがなくなるのが特徴です。

一方虫歯は細菌により歯が溶けているため、持続的な痛みが続きます。軽い症状から始まり、時間の経過とともに重くなっていきます。放置しても治らず、徐々に痛みが増してくるのも特徴です。

日に日に痛みが増している場合は虫歯、同じ痛みが続く場合は知覚過敏の可能性が高いといえるでしょう。

振動による痛みの違い

歯を軽く叩いた時の反応で、虫歯と知覚過敏を判別できます。知覚過敏の場合、歯を軽く叩いても痛みはほぼ感じません。象牙質が表面に現れているだけで、歯の内部には炎症が起きていないからです。

虫歯の場合は、歯を叩くと鈍く響くような痛みが生じます。細菌による感染で歯の内部が炎症を起こしているため、振動が不快感として伝わります。

歯の見た目による判別

知覚過敏と虫歯では、歯の見た目にも違いが現れます。知覚過敏が歯肉の後退によるものの場合、歯茎が下がった状態を確認できます。しかし、エナメル質の摩耗が原因の場合は、歯に明らかな色の変化は起こらないため、患者様自身が見た目で判断することは難しくなります。

対して、虫歯では歯の表面が黒く変色したり、小さな穴があいたりしている可能性があります。

知覚過敏の治療法

冷たい水で歯がしみる女性|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

渋谷マロン歯科Tokyoでは、知覚過敏の原因に合わせて治療を行っています。

詳しく解説します。

フッ素で歯をコーティング

フッ素塗布はエナメル質を強化し、象牙質への刺激を軽減する治療法です。フッ素にはエナメル質を補強する働きがあるため、歯の表面に塗布して象牙質を保護します。渋谷マロン歯科Tokyoでは、フッ素塗布だけでなく、歯の汚れを徹底的に落として磨きあげるプロのクリーニング「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」も行っています。

レーザーで象牙質の中の管を塞ぐ

レーザー治療は象牙質内の細かい管を封鎖し、痛みを軽減する低侵襲な治療法です。炭酸ガスレーザーを使用して患部をピンポイントで治療するため、副作用の心配がありません。妊娠中の方やペースメーカーを装着している方でも安心して治療を受けられます。

歯周組織の再生治療

歯茎の後退による知覚過敏には、歯周組織の再生治療を行います。一度失った歯周組織は自然回復しないため、特殊な膜を被せたり薬剤を注入したりして組織の再生を促します。歯周病専門医による診断と治療計画のもと、患者様の状態に最適な治療法を選択します。

歯列矯正を行う

噛み合わせが原因の場合、症状だけを治療しても、再発してしまう可能性が高いため、知覚過敏の根本的な改善には噛み合わせの調整が不可欠です。そのため、歯列矯正により噛み合わせを正しく改善する必要があります。

歯列矯正は患者様それぞれに適した方法で実施されます。矯正装置を用いた治療や歯・詰め物を削って噛み合わせを改善するのが一般的です。治療期間は個人差がありますが、一般的に2〜3年ほどかけて段階的に噛み合わせを調整していきます。

渋谷マロン歯科Tokyoの噛み合わせチェックもできる最新機器による精密検査

口腔内スキャンで撮影した写真で患者様に説明する歯科医師|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

渋谷マロン歯科Tokyoでは、矯正治療や新しく導入した口腔内スキャナー「iTero」による検診を行っています。複数モニターを使い、患者様の口腔内を見える化できます。

iTero Luminaのスキャナー|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

口腔内スキャンでは、噛み合わせチェックと歯並びチェックをはじめとした、虫歯チェック、歯肉チェック、スマイルシミュレーションの5つの詳細な検査を行えます。

特に噛み合わせは、知覚過敏や肩こりや頭痛などの原因が噛み合わせの問題から起こっていることも少なくないため、実際の噛み合わせを知っていただくことで不調の原因やこれからのリスクを把握できます。

噛み合わせチェック|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

歯並びチェックでは、現在の歯並びの状態を3Dデータとして可視化し、患者様にもわかりやすくご説明できます。

歯並びチェック|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

このような詳細な検査により、現在のお口の状態を正確に把握できるので、1人ひとりに最適な治療計画をご提案できます。また、患者様ご自身も画面で確認しながら説明を受けられるため、お口の状態をより深く理解していただけます。

知覚過敏で歯がしみる症状でお悩みの方は、まずは原因となるお口の状態を正確に把握するための検診をおすすめします。

渋谷マロン歯科Tokyoの最新機器を駆使した検診システム|渋谷マロン歯科Tokyo

矯正歯科|渋谷マロン歯科Tokyo

虫歯の症状と治療法

歯の構造|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

虫歯は進行度により症状と治療法が大きく異なります。初期のC1から最終段階のC4まで、4つのステージに分類されます。渋谷マロン歯科Tokyoでのそれぞれの進行状況に合わせた治療法を紹介します。

C1:初期の虫歯

C1は痛みがなく、最小限の治療で済む初期の虫歯です。細菌によりエナメル質が溶け始めた状態で、痛みはほとんど感じません。歯の表面に灰色や薄茶色の小さな穴や溝が現れます。虫歯部分を削り、コンポジットレジンなどの詰め物で修復します。咬合面のみの虫歯では、歯をできるだけ削らない治療を行うことが多いです。

C2:進行し始めた虫歯

C2は象牙質まで虫歯が進行し、痛みを感じ始める段階です。エナメル質より柔らかい象牙質に達するため、この段階からの進行は急速になる可能性が高いです。冷たいものや甘いものがしみ、虫歯部分が黒くなったり穴が開いたりします。口臭が気になる場合もあります。虫歯を削り、詰め物(レジン修復・インレー修復)や被せ物(クラウン)で修復します。なお、大きな虫歯にはコンポジットレジン修復は適用できません。

C3:神経にまで進行した虫歯

C3は神経まで虫歯が到達し、激しい痛みを伴う段階です。大きく穴が開き、冷たいものや温かいものが酷くしみます。何もしなくてもズキズキと痛み、強い口臭も現れます。この段階では根管治療(神経を取る治療)が必要となることがあります。歯の神経を除去し根の中を消毒した後、土台を作り被せ物で修復します。根管治療専門医による精密な治療が求められます。

渋谷マロン歯科では、根管治療を専門とする歯科医師が在籍しています。

下記のページをご参照ください。

根管治療|渋谷マロン歯科Tokyo

C4:ほとんど歯質残っていない虫歯

C4は虫歯の最終段階で、歯冠部がほとんど失われた状態です。目に見える歯の部分がほぼなくなり、根の部分だけが残っています。激しい痛みを感じますが、神経が壊死すると痛みを感じなくなる場合もあります。強い口臭が特徴的です。ほとんどの場合は抜歯となり、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの代替処置が必要なことが多いです。歯を残せる場合にはC3と同様に根管治療を行い被せ物で修復します。

歯がしみる痛みを放置せず、適切な治療を受けましょう

知覚過敏の対応をする医師|知覚過敏と虫歯の違いとは?歯がしみる原因と見分け方|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

歯がしみる症状は知覚過敏と虫歯の両方で起こりますが、原因と治療法は大きく異なります。重要なのは、これらの症状を放置せず、適切な診断と治療を受けることです。知覚過敏は痛みが一瞬で、刺激がなくなると同時に消失しますが、虫歯は持続的な痛みが特徴です。また、歯を叩いた時の反応や見た目の変化によっても判別できます。しかし、症状が似ているため、自己判断は難しい場合があります。

渋谷マロン歯科Tokyoでは、知覚過敏に対してフッ素塗布やレーザー治療、歯周組織の再生治療など、原因に応じた最適な治療法を提供しています。虫歯についても、進行段階に応じてC1からC4まで、それぞれに適した対応が可能です。

知覚過敏治療や虫歯治療、歯周病治療の専門的な知識と豊富な臨床経験を持つ歯科医師が、患者様のお話にしっかりと耳を傾け、1人ひとりに寄り添った丁寧な説明と対応を心がけています。歯がしみると感じる場合や知覚過敏・虫歯に関する不安、疑問点などがございましたら、ご相談だけでもぜひお気軽に渋谷マロン歯科Tokyoにご来院ください。

 

こちらのページもご覧ください。

虫歯治療・短期集中治療|診療メニュー|渋谷マロン歯科Tokyo

歯周病治療・再生療法|診療メニュー|渋谷マロン歯科Tokyo

監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。