子どものむし歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者なら渋谷マロン歯科Tokyo

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2025.06.09

子どものむし歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ

こんにちは、渋谷マロン歯科Tokyoです。小さなお子さんを持つ保護者の方の中には、「毎日仕上げ磨きをしているのに、なぜまたむし歯に…?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。子どもの歯は大人よりもむし歯になりやすく、特に大人による「仕上げ磨き」がむし歯予防に大きな役割を果たします。今回は、子どものむし歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツについて解説します。

子どもは虫歯になりやすい

子どもは大人に比べてむし歯になりやすい傾向にあります。子どもの歯の特徴として、乳歯や生えたばかりの永久歯はエナメル質が薄くて未成熟であり、むし歯菌が出す酸による影響を受けやすいのです。

さらに、唾液の分泌量が少なく、唾液による自浄作用も弱いため、食べかすやプラーク(歯垢)が残りやすいことも、むし歯ができやすい環境を作ります。甘いお菓子やジュースなど糖分の多い食品を好む傾向にあることも、原因のひとつです。小学校低学年までは、まだ手先が不器用で歯磨きの精度も低いため、むし歯予防のためには保護者による「仕上げ磨き」のサポートが欠かせません。

甘いものを食べる子供|子どもの虫歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo」

仕上げ磨きの目的

「仕上げ磨き」とは、お子様が自分で歯を磨いたあとに、保護者が手伝って、もう一度きれいに磨いてあげることです。仕上げ磨きは、子どもの口腔健康を守るために欠かせない習慣であり、次のような効果があります。

磨き残しを防ぐことで、むし歯予防になる

お子様の歯を保護者がチェックしながら仕上げることで、汚れをしっかり落とせます。特に歯と歯の間や奥歯の溝など、むし歯になりやすい部位を丁寧に磨くことで、むし歯の発生を防ぎます。

口腔内を観察して変化をチェック

毎日仕上げ磨きをすることで、歯ぐきが赤くなっていないか、むし歯ができていないかなど、口腔内の異常やむし歯の初期症状など小さな変化に気づいてあげやすくなります。

子供の歯磨きのイメージ|子どもの虫歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo」

仕上げ磨きをするお子様の年齢は、小学校低学年までが目安です。ただ、その後も12歳頃まで永久歯が生えてくるので、磨き残しがないかチェックし、あれば丁寧に磨いてあげる「点検磨き」をおすすめします。

仕上げ磨きの基本的なやり方

まずは、仕上げ磨きをするときの基本的な流れを押さえておきましょう。以下のステップに沿って行うことで、毎日の習慣として取り入れやすくなります。

1.歯ブラシ選びと道具の準備

子ども用の歯ブラシを用意しましょう。ヘッドがコンパクトなものが望ましいです。フッ素入りの歯みがき粉を使用する場合は、年齢に応じて量を調整しましょう。0〜2歳はフッ素濃度1000ppmのものを1mm〜2mm(米粒サイズ程度)、3〜5歳は1000ppmのものを5mm(グリーンピースサイズ程度)、6歳以上は1500ppmのものを2cm(大人と同量)が目安です。

2.基本姿勢は「寝かせ磨き」

仕上げ磨きは、上顎・下顎ともによく見える仰向けの体勢が適しています。保護者のひざの上に子どもの頭を乗せて、顔が上を向くように寝かせましょう。この体勢は歯科医院での診察と同じで口の中がよく見え、効率よくブラッシングできます。

子供に仕上げ磨きをするイメージ|子どもの虫歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo」

3.歯列に沿って順番に磨く

上の右奥歯から始めて左へ → 下の左奥歯から右へ、のように歯並びに沿って一方向に磨くと効率的です。毎回同じ順番で磨いてルーティン化することで、磨き残しを防ぎやすくなります。歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目、奥歯のかみ合わせ部分、歯と歯のすき間もしっかり磨きましょう。

4.必要に応じてフロスを活用

子ども用のフロスも、必要に応じて活用しましょう。フロスは乳歯の段階から使用できます。特に上の前歯や、上下奥歯の歯と歯の間は、むし歯になりやすいため、フロスで丁寧に汚れを取り除きます。無理に入れると歯ぐきを傷つけるので、やさしく行いましょう。

仕上げ磨きのコツ

仕上げ磨きは正しいやり方に加え、「毎日無理なく続ける」ための工夫もとても大切です。保護者の方が知っておくと役立つコツをご紹介します。

1回あたりの時間は「2〜3分」でOK

だらだら長時間やるよりも、2〜3分を目安に集中して丁寧に行いましょう。もちろん、お子様の年齢や状況によって適切な時間は異なりますが、子どもが飽きてしまう前に終わることで、毎日の習慣として定着しやすくなります。

「毎日同じ時間帯」が習慣化のカギ

習慣化するには、夜寝る前のルーティンに組み込むことが効果的です。「お風呂→歯磨き→仕上げ磨き→寝る」といった流れにすると、子ども自身も自然にその流れを受け入れやすくなります。生活習慣の一部として固定すると、仕上げ磨きの継続がぐんと楽になります。

子供に仕上げ磨きをするイメージ|子どもの虫歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo」

声かけとスキンシップで楽しい雰囲気に

仕上げ磨きの時間は、親子の大切なコミュニケーションの場でもあります。「バイ菌をやっつけよう」「キラキラの歯にしようね」など、前向きな声かけをしながら、スキンシップを取り入れて笑顔で進めましょう。口腔ケアがポジティブな体験になるよう心がけが大切です。

仕上げ磨きが終わったら、たくさん褒めてあげる

仕上げ磨きが終わったら、特に小さいお子様には「よくがんばったね」「上手にできたね」「歯がピカピカになったね」など、褒めてあげましょう。歯磨きに対して前向きな気持ちになり、毎日の楽しい習慣として定着しやすくなります。

仕上げ磨きをする上での注意点

仕上げ磨きは、むし歯予防に欠かせないケアですが、やり方を間違えるとお子様にとって負担になったり、口腔内を傷つけてしまうこともあります。安全かつ効果的に行うための注意点を解説します。

力を入れすぎない

「しっかり磨こう」と思うあまり、ゴシゴシ強くこすってしまうのは逆効果です。歯茎を傷つけたり、歯の表面のエナメル質を傷めたりする可能性があります。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、毛先が広がらない程度のやさしい力で磨くのがポイントです。

子どもが嫌がるときは無理をしない

眠そうだったり、疲れていたり、機嫌が悪い日は無理せずに奥歯や歯と歯の間など、最低限の部位を重点的に磨くだけで問題ありません。無理やり磨かれる体験が嫌な記憶として残ると「歯磨き=嫌なこと」と感じてしまい、将来的なセルフケアの週間にも悪影響を与える可能性があります。毎日完璧を目指すより、「できる範囲で継続」が大切です。

子供の歯ブラシのイメージ|子どもの虫歯を繰り返さないために大切な「仕上げ磨き」のコツ|渋谷の歯医者「渋谷マロン歯科Tokyo」

渋谷マロン歯科Tokyoの小児歯科の治療について

仕上げ磨きは、子どもの歯をむし歯から守る「毎日のちいさな予防」です。正しい方法で仕上げ磨きを行い、定期的な歯科受診を組み合わせることで、むし歯のリスクを大幅に減らすことができます。渋谷マロン歯科Tokyoでは、お子様の健やかな成長とお口の健康を第一に考えた小児歯科診療を提供しています。

小児歯科専門医による安心の診療体制

当院では、乳歯が生え始める0歳からの診療に対応しています。乳歯の健康は、将来の永久歯の質や歯並びにも関わるため、早期からのケアがとても重要です。

初めての通院や治療中に泣き出してしまうお子様にも「スモールステップ」を意識しながら、できることを一つずつ増やしていく方針で診療を進めています。安心して通院していただけるよう、無理をさせずに少しずつ慣れていけるよう配慮しています。

保護者へのサポートと情報提供

仕上げ磨きの方法や最適な歯ブラシ、おやつの選び方、離乳食の進め方など、お子様のお口の健康に関するさまざまな疑問や不安に対して、専門的なアドバイスを提供しています。また、妊娠中の方には、口腔内のケアを大切にしていただくことで、お母様、そして生まれてくる赤ちゃんの健康を守ることにつながります。当院では妊娠中の方に配慮した診療を行っています。

渋谷駅徒歩1分、エレベーターありで安心の通院

渋谷駅から徒歩1分の立地にあり、エレベーターも完備していますので、ベビーカーでの来院も安心です。お子様の歯の健康に関するご相談や定期検診をご希望の方は、ぜひお気軽にご来院ください。

 

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監修者情報

芦澤 みなみ

小児歯科

芦澤 みなみ

神奈川歯科大学 卒業
日本歯科大学附属病院小児歯科レジデント 修了
日本歯科大学附属病院小児歯科非常勤歯科医師
日本歯科大学附属病院助教

「うちの子泣いたり騒いだりしてしまうかも」という心配はいりません。私はそのようなお子様をたくさん治療してきました。歯医者さんというと少し気構えてしまうと思いますが、お子様も保護者も気張らずに安心して通院できるように努めていきたいと思います。