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2025.06.02
【症例】先天欠損による乳歯晩期残存を機能的に回復したインプラント治療

- カテゴリー: 症例
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治療概要
治療内容 | インプラント治療 |
---|---|
期間 | 3ヶ月 |
治療回数 | 5回 |
費用 | 費用:660,000円(税込み) 【内訳】 インプラント埋入:275,000円(税込み) 人工骨・メンブレン費用:110,000円(税込み) インプラント補綴:275,000円(税込み) |
治療前の状態・主訴
今回の患者様は、当院の患者様のご紹介がきっかけでご来院いただいた30代男性の方です。乳歯がずっと残っていてグラグラしてきたとのお悩みでご相談にいらっしゃいました。
レントゲン写真を撮影し、右下Emの状態を検査していくことにしました。レントゲン所見より、右下Eは根管治療がされている歯でしたが、歯根の周りには透過像が確認されました。
CT画像より、歯の全周にわたって骨が無くなってきていることがわかります。
二次元のレントゲンと比較すると、3次元的に診断出来るCTはより多くの情報を知ることができます。
特に抜歯かどうかなどの判断は、CT画像が確定診断となります。また根管治療においては、CTを用いて根管の形や方向を事前に診断することによって、精密な根管治療を行うことができます。
今回のケースは抜歯適応となります。
理由としては、
・乳歯であること
・グラグラしていること
・歯茎の周りが腫れてきてしまったこと
です。

歯茎の腫れ
治療詳細
①抜歯前
②抜歯後
③インプラント埋入後
④人工骨をインプラント周囲に充填
⑤メンブレン設置後
⑥メンブレン除去後
今回の術式は、抜歯と同時にインプラントを行う「抜歯即時インプラント」という術式です。
一般的に、インプラント治療は手術後3ヶ月以上経過した後に型取り、被せものの装着となります。仮に抜歯即時インプラントで手術を行ったとしても、最低3ヶ月はかかります。
他の術式には抜歯待時といって、抜歯後に6ヶ月~1年後に手術を行う方法や、抜歯早期埋入といって抜いた穴が治る1 ~2 ヶ月後に手術を行う方法もあります。しかし、一度抜歯を行った後は骨吸収が起きるため、なるべく早い段階で手術をする方が自分の骨を温存できます。
骨が温存されれば元々の自分の歯と同等の見た目の被せものが期待でき、治療も早く終わることが可能です。
では、抜歯即時埋入のデメリットは何なのかというと、手術が難しいことです。
当院では、手術の95%以上を抜歯即時インプラントの術式で行っています。また、当院長は世界でトップシェアを誇る「ストローマンインプラント」の抜歯即時インプラント講師を務めており、歯科医師向けに技術指導も行っています。他院で断られた方も、ぜひ一度相談にお越しください。
渋谷マロン|抜歯即時埋入法に適したインプラントメーカー(ストローマン)を使用
①手術後3か月
②二次手術直後
③型取り直前
④被せもの装着後
治療後の様子
奥歯を機能的に回復することによって、以前のように自然に食事や生活を送ることが可能になります。
基本的には抜歯にならないようにすることが理想であり、そのための治療計画を提示します。しかし、今回のように乳歯だった場合など、選択肢がないケースもあります。特に今回のような場合には、いつか他の歯と比べて早い段階で抜歯になる可能性あると早めに伝えておくことが大切です。そうすることによって、患者様本人がその時を迎えるときにスムーズな選択が可能になります。当院では、なるべく先を見越して、予期せぬ治療がないような計画を提示するように心がけています。
主な副作用・リスク
・自費診療となります。
・治療後に痛みや腫れる可能性があります。
・治療後には一時的な痛みが伴うことがあります。
受ける治療によって歯の寿命は変化します
歯の寿命は長いですが、その途中には幾度となく治療を受けることが多いといえます。その治療をどのように受けていくかによって、寿命が変わります。
後々「あの時、適切な治療を受けておけば良かった」とならないように、しっかりと自分自身で考えて選択してほしいと思っています。
当院は各科目の専門医が所属し、小さな大学病院のような環境で診査・診断が可能です。
ベストな選択肢を提示するように常に心がけ、治療と治療説明には特段力を入れています。
ぜひ、 当院で検診や治療を受けていただき、その後も継続的な口腔内環境の管理をお任せください 。
渋谷マロン歯科 歯科医師 佐藤年彦
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