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2025.03.02

虫歯を予防するセルフケアと歯科医院でのメンテナンスの重要性

こんにちは。渋谷マロン歯科Tokyoです。虫歯は、放置すると歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすこともあります。
虫歯にならないためには、毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。今回は、自宅でできる虫歯予防の方法と、歯科医院で受けられる専門的なケアについて詳しくご紹介します。

自宅でできる虫歯予防のケア

歯磨きは多くの方が習慣化できていることと思います。しかし、毎日のセルフケアを正しく効果的にできている方は、多くはありません。日々行っている歯磨きを徹底することで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

以下のポイントを意識して、虫歯になりにくい口腔環境を整えましょう。

① 正しい歯磨きを習慣にする

歯磨きは、虫歯予防の基本です。しかし、ただ磨くだけではなく、正しい方法で行うことが大切です。以下の点は良くある情報ではあるものの、大切な基本です。今一度ご自身の歯磨きを確認してみましょう。

  • 1日2~3回、食後に歯を磨く
    特に寝る前の歯磨きは重要です。寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が増えやすいため、しっかり汚れを落としてから眠ることが大切です。
  • 歯ブラシの選び方と交換のタイミング
    ご自身の歯並びや口の大きさに合った歯ブラシを選びましょう。毛先が広がってきたら、1か月を目安に交換することをおすすめします。
  • 力を入れすぎず、小刻みに磨く
    ゴシゴシと力を入れて磨くと、歯茎を傷つけてしまうことがあります。軽い力で歯ブラシを小刻みに動かしながら、1本ずつ丁寧に磨くことがポイントです。

② フロスや歯間ブラシを活用する

歯の隙間を掃除するケア用品|虫歯を予防するセルフケアと歯科医院でのメンテナンスの重要性|渋谷マロン歯科Tokyo

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを完全に落とすことが難しいことはご存じでしょうか。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、磨き残しを減らし、虫歯や歯周病を予防できます。どんなものを使用するのがよいか、適切なサイズは、などかかりつけの歯科医院で相談されるのが確実です。

  • デンタルフロス:歯と歯の隙間が狭い方におすすめ
  • 歯間ブラシ:歯と歯の隙間が広い方に適している

毎日1回、特に寝る前に使用することで、より効果的に汚れを除去できます。手間に感じられるかもしれませんが、ぜひ習慣にしましょう。

 「Floss or Die(フロスか死か)」

「Floss or Die(フロスか死か)」という言葉は、「Floss or Die Trying」 や 「Floss or Perish」 などのバリエーションも含めて、歯の健康に関するキャッチーなスローガンとして特にアメリカの歯科医や口腔衛生の啓発キャンペーンなどで使われます。

これらの言葉は「歯の健康を守るためにフロス(歯間清掃)をすることがいかに重要か」を少しオーバーな言葉で表していますが、科学的にも歯やお口の健康にも全身の健康にもフロスの重要性は明らかです。

  • フロスは歯と歯の間のプラークを除去し、虫歯や歯周病を防ぐ
  • 歯周病が進行すると、糖尿病や心疾患のリスクが高まる
  • フロスをしないと、虫歯や歯周病による炎症が全身の健康に悪影響を与える可能性がある

つまり、「フロスをしない=歯と全身の健康リスクを高める」 という警告として、Floss or Die(フロスか死か)のような言葉が使われているということです。

日々の口腔ケアの際に思い出していただければと思います。

③ フッ素(フッ化物)を活用する

フッ化物の入ったマウスウォッシュと歯磨き粉のイメージ|虫歯を予防するセルフケアと歯科医院でのメンテナンスの重要性|渋谷マロン歯科Tokyo

歯磨き粉に入っていたり、歯科医院で塗布する虫歯予防に効果的な「フッ素」は皆さんご存じかもしれません。実は、フッ素(Fluorine)とフッ化物(Fluoride)は混同されがちですが、厳密には異なるものです。

  • フッ素(F₂)
    → 元素の一つで、非常に反応性が高く、自然界では単体では存在せず、他の物質と結びついています。
  • フッ化物(Fluoride)
    → フッ素が他の元素(ナトリウム、カルシウムなど)と結びついた化合物で、歯磨き粉や水道水に含まれる「フッ素」として知られるもの。

つまり、虫歯予防に効果があるのは、正しくはフッ化物です。

フッ化物は世界中の研究で虫歯予防効果が証明されています。主なメカニズムは以下の3つです。

  • エナメル質の強化
    • フッ化物が歯に取り込まれると、酸に強い「フルオロアパタイト」が形成され、虫歯になりにくくなります。
  • 再石灰化を促進
    • 初期の虫歯は、フッ化物によって修復(再石灰化)されやすくなります。
  • 虫歯菌の働きを抑える
    • フッ化物は虫歯の原因菌(ミュータンス菌など)の活動を弱め、酸の生成を抑える効果があります。
ご自宅でのフッ素(フッ化物)使用について
  • 歯磨き粉は年齢に合ったフッ化物濃度を選ぶ
  • 6歳未満:500~1000ppm
  • 6歳以上:1000~1500ppm(一般的な大人用)

一般的に流通している歯磨き粉には高濃度のものはほとんどありませんが、小さなお子様に使用される場合には、濃度を確認されることをお勧めします。

  • フッ素入りの洗口液を活用する(寝る前に使用すると効果的

口をゆすいだ後は飲み込まずに吐き出しましょう

歯科医院でのフッ化物の塗布について

高濃度のフッ化物を定期的に塗布してもらうと、より虫歯予防効果が高まります。

 

④ 砂糖の摂取を控える

虫歯の原因菌は、糖をエサにして酸を作り出します。そのため、甘いお菓子やジュースを頻繁に摂ることは、虫歯のリスクを高めることにつながります。

  • 甘いものを食べた後はお茶やお水を飲み、できれば歯を磨きましょう
  • 食べる時間を決めてダラダラ食べをしないことも大切です
  • キシリトール入りのガムを活用する(虫歯予防に効果的)

 

⑤ 唾液の分泌を促す

唾液には、口の中を洗浄し、虫歯を防ぐ効果があります。以下の方法で、唾液の分泌を促しましょう。

  • よく噛んで食べる(ガムを噛むのも効果的
  • 水分をしっかり摂る(口が乾燥しないようにする)
  • ストレスをためない(ストレスは唾液分泌を減少させる)

歯科医院でのメンテナンスの重要性

渋谷マロン歯科Tokyoでの歯のクリーニングのイメージ|虫歯を予防するセルフケアと歯科医院でのメンテナンスの重要性|渋谷マロン歯科Tokyo

自宅でのケアを徹底していても、セルフケアでは汚れや歯石をしっかり取り除くことはできません。定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、より確実に虫歯を予防していきましょう。

① 定期検診を受ける(3〜6ヶ月ごと)

虫歯は初期段階では自覚症状がないことが多く、気づいたときには進行していることもあります。歯科医院で定期検診を受けることで、虫歯の予防だけでなく、何か変化があったときに早期発見・早期治療が可能になります。

② プロによるクリーニング(PMTC)

歯科医院では、「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」と呼ばれる専門的なクリーニングを受けることができます。

  • 歯ブラシでは落としきれない歯石やプラークを除去
  • 歯の表面を滑らかにして汚れが付きにくくする
  • フッ素塗布で歯を強化する

定期的にクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

③ 予防治療(シーラント・フッ素塗布)

特に虫歯になりやすい奥歯の溝には、「シーラント」と呼ばれる特殊なコーティングを施すことで、汚れが溜まりにくくする処置もあります。歯科医師が必要と判断した場合に処置をしてもらいましょう。また、定期的なフッ素塗布を受けることで、歯の再石灰化を促進し、虫歯を防ぎます。

 

虫歯かもと思ったら早めの受診を。虫歯がなくても歯科医院へ!

どんなに気をつけていても、虫歯ができてしまうことはあります。「歯がしみる」「噛むと痛い」「黒い点があるかも?」といった違和感を覚えたら、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯は、早期に治療を受けることで、痛みを最小限に抑え、治療の負担も軽減できます。初期段階であれば、削らずにフッ素塗布や経過観察で済む場合もありますが、進行すると神経の治療や抜歯になってしまうかもしれません。

お口の健康は全身の健康とも密接に関係しています。
また、虫歯になってしまうと歯を削ることになりその歯質は元に戻ることはありません。

当院では、患者さま一人ひとりの状態に合わせた適切な治療と予防をご提供いたします。虫歯予防はもちろん、「もしかして虫歯かも?」という不安があれば、お気軽にご来院ください。

 

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監修者情報

佐藤 年彦

院長

佐藤 年彦

2013年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
2021年 渋谷マロン歯科Tokyo 開業

歯医者が苦手な方も、ハイレベルな歯科診療を受けたい方も、あらゆる方に満足いただける歯科診療をお届けします。お口のことでお困りのことがあればお気軽にご相談ください。