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2023.04.28
【症例】神経近くまで到達した虫歯に対する歯髄(歯の神経)の保存
治療概要
治療内容 | 歯髄保存療法(VPT) |
---|---|
期間 | 1回 |
治療回数 | 1回 |
費用 | 44,000円(税込) |
治療前の状態・主訴
こちらが患者様の歯のレントゲン写真と虫歯の様子です。
患者様の虫歯はかなり大きく穴が空いてしまっている状態でした。
痛みはないようですが、物が挟まったりしみたりするとのことでした。
治療詳細
こちらが今回の治療の動画です。
浸潤麻酔後、ラバーダム防湿を行った後、顕微鏡(マイクロスコープ)下で虫歯を取り除きました。う蝕検知液で虫歯を染色し、取り残しのないよう染まった部分を除去していきました。
虫歯を全て取り除いた状態で神経の入り口との交通が確認できました。
通常は抜髄処置(歯の神経を取る治療)となりますが、歯髄組織が正常である場合は歯髄保存療法の適応となる事もあります。今回は条件が満たされたため、歯髄保存療法を行う事にしました。
歯髄保存療法が適応となる条件は以下の通りです。
・強い自発痛がない
・生活反応がある
・打診痛が無い
・う蝕を除去し、断髄後正常な神経組織が確認できる
・止血確認ができる
上記の条件が満たされない場合は、歯頚部断髄もしくは抜髄処置に移行となります。
まず部分断髄を行い、正常な神経組織を確認しました。
その後MTAセメントを断髄した部分に充填しました。
次にMTAセメントの上にグラスアイオノマー系のセメントを充填し、最後はレジン系の材料で充填しました。
この後は仮歯に置き換えていきます。
治療後の様子
特にしみたりすることもなく仮歯の置き換えを完了することができました。問題なければ最終補綴へと移行します。
患者様は神経を保存できる可能性があるということで、非常に喜んでおりました。毎回今回のケースのように神経を保存できるというわけではありませんが、なるべく神経を残す方法を提案し実行できるよう、日々研鑽を重ねております。
主な副作用・リスク
・治療後疼痛が発生する可能性があります
・強い自発痛がある場合は抜髄処置となります
・神経が残せることが確約されている処置ではありません
・自由診療となります
虫歯が疑われる方は当院までご相談ください
歯の痛みやしみる症状がある場合、虫歯が疑われます。虫歯は放置すると進行し、最悪の場合、歯を失うことになる恐れがあります。
もし痛みやしみるなどの自覚症状がありましたら、ぜひ一度渋谷マロン歯科Tokyoにご相談ください。当院では、今回のような歯髄保存療法(VPN)をはじめとする様々な治療法から、患者様に最適な治療法を提案しております。
また当院では患者さんとの説明やコミュニケーションを大切にし、安心できる治療を行っています。虫歯の予防やケアについても、当院のスタッフが丁寧にアドバイスいたします。虫歯の疑いがある方は、お早めにご相談ください。渋谷マロン歯科Tokyoで、健やかな歯を手に入れましょう。
渋谷マロン歯科 院長 佐藤 年彦
日本口腔インプラント学会
国際口腔インプラント学会
JIADインプラント認定医
セラミック治療、インプラント治療などを担当し、先端技術を用いたワンランク上の歯科診療をご提供しています。
※院長の治療、相談を希望される場合はご予約の際に院長希望とお伝え下さい。
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