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2023.03.31
【症例】骨に埋まっている親知らずを抜歯
治療概要
治療内容 | 埋伏智歯抜歯治療 (骨に埋まっている親知らずの抜歯) |
---|---|
期間 | 1日 |
治療回数 | 2回(消毒・抜糸含む) |
費用 | 埋伏智歯抜歯術 5,500円(税込) (※智歯:親知らずのこと) |
治療前の状態・主訴
患者様は「1年ほど前から右の奥歯に食べ物がつまりなかなかとれずに困っていた」とのことでした。特に痛みなどはないと仰っていましたが、右下の親知らず(智歯)は完全に歯茎の中に埋まっている状態でした。
治療詳細
パノラマX線の撮影を行い精査したところ下顎管(下顎の神経が入っている管)と近接していたため、より精密な検査のためにCTを撮影しました。
赤い丸の部分が埋まっている親知らずです。
オレンジの線の部分に神経が走っていて、神経障害のリスクを考慮することが重要となります。
CTを撮影した結果、親知らずの歯根と歯根の間に神経が走っているのが確認できました。
以下の画像のオレンジ色の部分が神経で、赤く囲まれた箇所が神経の間の歯根です。
患者様には親知らずの近くに神経が走行しており、抜歯をすることによる神経障害のリスク※を入念に説明した上で抜歯に対する同意をいただきました。
※右側下唇・頬部の範囲での知覚異常のリスクがあります
実際の手術では、下顎の神経への刺激を抑えるために歯根と歯根の間を分割し、歯牙の抜去時もCTにて神経の走行を入念に確認しながら進めました。できるだけ神経を刺激しない方向に親知らずを抜去し、出血などの異常が見られないことを確認し、手術を終了しました。
治療後の様子
親知らずの抜去後、明らかな神経の露出は認めませんでした。しかし術後の神経障害をリスクを考慮し、次回受診時に「しびれ」もしくは「知覚鈍麻」を自覚した場合は相談するよう患者様にお伝えしました。
術後約1週間後、消毒と抜糸のために再度受診いただきました。その際に神経障害および感染等の異常は見られませんでした。現在はメンテナンス目的で渋谷マロン歯科Tokyoに定期的に来院いただいております。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・親知らずの抜歯における神経麻痺のリスクは0ではありません。
主な神経麻痺の症状として、唇の感覚が鈍くなったり、歯に麻酔をしたような感じ(しびれ)が、親知らず近くの唇や歯茎に残ったりします。
・およそ1週間ほどで抜歯後の痛みが改善しますが、長引く人は治療終了から3週間ほど痛みが続く場合があります。
親知らずでお悩みの方は当院までご相談ください
渋谷マロン歯科Tokyoでは、外科手術を行う際に患者様の安全・安心を目指して日々X線画像やCT画像を何度も確認し、できる限り低侵襲でリスクの低い治療ができるよう努めています。
今回の親知らず抜歯の症例に関しても、CTによる精密検査により神経の走行を確認することで、神経障害のリスクを限りなくなくすように進めました。
また患者さんには術前に手術に対して不明な点がないよう丁寧な説明もさせていただいております。親知らずでお悩みだったり気になっている方は、ご相談だけでももちろん構いませんのでぜひ渋谷マロン歯科Tokyoまでご来院ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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